貴方なら、どこから描く?  <知的障害の考え方>

本校に興味を持って頂けた方や、進路先の方。文科省、特別支援、新設校の担当者も数多く。
ラグビー関係者も多いですし、取材の方も。多くの方が見学でまわります。
学校の通常登校日に見学も数が多く、平均して週に7~8組は見学者がいるほどです。

どうしてそこまで見学者が多いのか。
不登校生が多い学校。軽度発達障害の生徒もいる学校。
自傷行為があったり、引きこもり経験があったり、虐められた経験があったり、
家庭に問題があったり、元気が良過ぎたり、、、

そして、、教育の根幹、混合教育(インクルーシブ教育)として、自閉症児と健常児を一緒に学ばせる学校として
学園としては50年間。高等専修学校としては30年間の実績から、見学を希望される方が多いのでしょう。
何かと難しい教育ではありますが、、新しい教育を模索するうえでは先駆的な実例の見学は必要なのでしょう。

さて、そこで私の役割は、、その方々を案内する事です。
学校内をまわりながら、教室で学ぶ生徒たちの説明や学習カリキュラムや学校生活の説明です。
専門教科と一般教科に分かれていて、いわば、高等学校と専門学校のミックス状態なのが高等専修学校。
それでいて、本校は、本校を卒業すれば高卒同等の資格も取れる学校です。ってなこと、、、

一番難しいのは、「知的障害」を理解してもらう事です。ある意味、知的障害を理解されている方であれば、
自閉的傾向の知的障害をはじめ、ADHDやLD、アスペルガー症候群など、
それぞれの障害の特性を理解して頂く方が簡単です。

しかし、「知的障害?ってなに?」から、、「あぁ、能力が低い子どもね?」となってくると、俄然反論してしまいます。
確かにIQの高さ低さはありますが、その基準は健常者が作成した健常者のための尺度だと思っています。
だから、彼ら独自の世界観は本当に彼らの価値観によって偏っている場合も多くあります。

でも、それは多かれ少なかれ、健常者の尺度の中で許容されるような偏った趣味趣向は我々も持っているでしょう。
それが障害となると奇異の目で見るのは、あくまでも健常者の価値観だと思うのです。

と、、これくらいにして、、本題。

で、その障害を理解してもらうために見学者を連れて行く場所があります。
それは、4階の美術室前の風景の見える場所です。

ここ!

14851294340260.jpg

中央屋や右に、田無タワーという電波塔が見えます。
え?わかりにくいですか?
赤い↓の下、、これです。

kore.jpg


さて、、ここでいつも来校者に問題。

<この場所から、風景画を描きます。題名は「田無タワー」
さて、貴方はどこから描き始めますか?また、その後次々何を描いていきますか。>


14851294340260.jpg

ご覧の方、、貴方だったら何から描きますか?
え?田無タワーから?それとも手前の体育館?それとも、空からでしょうか?

多くの人は、、タワーからかなぁ、、と。

次に多いのが、空から。面積が大きいからでしょうか。

その次が手前の学校ですね。

さて、、

散々考えてもらった後に話します。


「実は、自閉的傾向の生徒が、網から描いたんですよねぇ。」
見学者の皆さんは目を丸くして、えっ!?と驚きます。
中には、なるほどねぇ、、と話しの全体を瞬時に理解する方も。
そして、中には、、「私もそうです!」って方も^^;

続けて私は説明します。
「だって、みなさんの目にも、このガラスに入った金網は見えますよね?」

14851294337115.jpg

「人は目で見えるものが全てではなく、例え目で見えていたとしても、その人間の価値観や常識によって
それらは取捨選択されるのです。判断されるのです。そこが人の個性だと思うのです。
自閉的傾向のお子さんは金網から描きました。でもそれを”おかしい”と言えるはずもないと思うのです。」

「健常者には健常者の価値観がありますが、それは変容・変化する世の中の普通と呼ばれるマジョリティーな価値観。
でも、障害のある彼らにも独自の価値観があって、マイノリティーではあってもその世界観は大切だと思うのです。
その価値観違いや、得手不得手の違いを”障害”と呼ぶならば、それを、”個性”としてもいいのではないでしょうか。」

「もちろん、その中で一般社会生活に支障をきたすようなマイナス個性や、他者に迷惑をかけるような問題行動は
指導、是正、改善が必要ですよ。でもそれ以外に視点が違ったり、趣向が違ったり、考え方が違うのは、
それは、「障害」の文字のように、さし障り、害のあるものではないと思うのですよ。」

「見えている金網なのに、見えないものとしてしまう方が、変な人ですよね!!
それに、彼らは極めて純粋で、極めて正直だからこそ、問題も起きるのでしょうね。
私達は言いたくても我慢したり、見ぬふり、聞こえぬふり、考えなようように、という事実の歪曲によって
生活を前進させているという事実もありますからね!だから、彼らの方が本当に純粋かもしれませんよ!」

もちろん、考え方には賛否はあるのでしょうね。
でも、私はこう考えています。

知的障害のある人たちが、豊かに生きていける社会はどうやったら築けるか、、
考えて行こうと思います。

※ここまで読んで頂きありがとうございました!!
記事を書く意欲が出ます!
下の3つのバナークリックの御協力をどうかよろしくお願いします。

↓そうかぁ、と思って頂けたら、ポチッとお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



↓こちらもポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ







関連記事
スポンサーサイト

テーマ:生きる力 - ジャンル:学校・教育

2017.01.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | 教師の独り言

コメント

コメントの投稿


秘密にする

«  | HOME |  »

プロフィール

楽天ブログから引っ越しをしてきました。 ブックマークの移動をしてくださいね!! それと移転祝儀でポチっとお願いします。

onebig10

Author:onebig10
ラグビー、教育、子育て、キャンピングカー、幅広いブログです!是非ともお立ち寄りを。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

楽天ブログでは140万のHitでした。 さて、こちらではどこまで行けますでしょうか!!

フリーエリア

↑↑★できれば、投票をお願いします!!!!!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR


PVランキング