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肌寒き春風 毎年の事なれど 心地良くも寂しくもある

「あっはっはぁ~!!!!」

放課後の校内に笑い声が響く。

もう夕暮れ。電気をつける必要もある教室に、数名の生徒が残っている。

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笑い声の主は3年生。

この時期になると3年生は学校から帰りたがらない。

入学した頃は、学校に残ることどころか、来ることも拒んだ生徒もいた。

遅刻ギリギリで登校して来た生徒の顔を見ると、嫌々来たことは一目瞭然だ。

専門教科の授業は比較的楽しそう。何故なら自分で選んだから。

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トラブルもあった。

叱られることも毎日のようにあった。

ノート書くことが面倒で、授業を受けるのも面倒で、友達と話すことすら面倒だった。

昔は反発する生徒はいたけれど、今は、反発しない。

無表情で無感情を装って、心の中で整理のつかない感情を押しこむ生徒が多くなった。

好きなことだけやっているのは、やれることが少ないから。

自信を持てないのは、自信を持てるほど努力をしたこともないから。

何をやっても失敗する予想しかつかないし、そうなると行動を起こすそのものが嫌になってしまう。

そんな君たちを理解はするけど容認はしない。

だからl君たちを叱り、嫌なことへと導いた。ノートを書かせた。授業を受けさせた。テストをした。


そして、徐々にわかるのが2年生。

後輩が去年の自分に見えてくる。重なって見える後輩のだらしなさは過去の自分。

だからこそ、自分の成長も実感できるようになってくる。

ところが、そう思ったとしても3年生との差は歴然としていて、これから先が不安になる。

それでも自分に自信は持てない。先々どこを歩けばいいのか道が見えてこない。

道標になってくれた先輩が卒業してしまい、押し出せれるように最上級生になるのが3年生。

さぁ、最後の一年だと思うと、今まで湧いてこなかった勇気が出る。それは時限的な切迫感からだったのかも知れない。

進路決定や最上級生として行動、周囲が見えるようになると途端にやるべき事が多いことにも気がつく。

そう、今までは見て見ぬふり。いや、手が届かない問題に手が届くようになってしまったから。

それは成長したからだ。

次から次へ山積する問題をクリアする毎に時間が経過する。

進路を決めることが最重要ではなく、後輩たちの問題も気になるようになってくれば本物の成長。

更には、最上級生である今の自分に不足を感じ、次の井戸に向かっての準備が出来れば、上級者。

いつも言うこと、、

「所詮、人生は井の中の蛙。成長しても次の井戸。小学生という井戸を出て、中学生という井戸に行く。

高校生、大学生、社会人、、そして、役職を持ち、家庭を持っても、井戸の連続。」

次の井戸は未知の井戸。

どれだけ力を蓄えても、次の井戸には未知数の猛者もいる。

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そこに不安を感じ始める。そうなると、カウントダウンが始まっている。

「卒業まで、あと○○日」

教室に掲げられるそんな書き込みに、二桁の数字は入っていない。

もう、10日もないんだ。

不慣れで嫌だった校舎も、今では慣れ親しんだ場所。

教室の片隅に書いてある注意事項すら愛おしい。

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さて、そろそろ時間だ。

ここでの生活はあと少し。

「肌寒き春風 毎年の事なれど 心地良くも寂しくもある」

我々はとても寂しい。

心にポッカリ穴が空いたような状態になる。

しかし、この別れこそが本番へのスタート。

号砲が鳴る!

あと数日。

早く帰れ。

それでも帰りたくないんだよな!



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